社会人のための教育ローンや奨学金を比較

社会人のための教育ローンや奨学金を比較

社会人となってなお勉学をつづけたい多くの方々がいます。
その目的は様々ですが、肝心なことは学費の工面です。
社会人のための教育ローンを比較、検証。

■社会人学習は「継続」が かなめ


ーーーーーこのページの目次ーーーーーー
■社会人学習は「継続」が かなめ
■社会人学習と学費
■奨学金と学費免除制度
■教育訓練給付制度を活用する
■社会人でも国の教育ローンが借りられるか
■ろうきんの教育ローンと本人申込
■オリックス銀行の教育ローンと多目的ローン比較
■イオン銀行の教育ローンと本人申込
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

社会人教育ローン

社会人になりましても
さらに学習しようという方が少なくはありません。

 

 

資格取得やキャリアアップあるいは転職を踏まえてという方など、その目的は様々です。
実践的な語学やMBAなどの
専門的能力を身につけたいビジネスパーソンもいらっしゃるでしょう。

 

休職や退職をして、
再び大学に入り勉強を続けるかたや、
大学院を目指すかたも、昨今では目立ってまいりました。

 

かく申すわたくしも幾度か試みようとしましたが、
成し遂げるところまで行きつきませんでした。

 

私事はさておき、
社会人学習にとって大切なことは
その学習動機が継続できるかということにかかってまいります。

 

つまりモーチベイションの維持ということになりましょう。
「継続」こそが社会人学習の要であり難しさでもあります。

 

■社会人学習と学費


社会人は経済的には自立しているわけですが、
学生となるには、学費の面を解決しておかなければなりませんね。

 

職業を辞して学生となるには生活費の計画も必要です。

 

学費も生活費も預貯金で賄うことができれば理想ですが
相当な金額になります。
日本学生支援機構が隔年に実施している「学生生活調査」平成22年度によりますと、
大学学部(昼間部)学生の生活費は年間183万5000円になっています。
サイト内参考記事↓
(//www.教育ローン比較.jp/category26/entry32.html)

 

とは申しましても、学習意欲の高い今だからこそ早く勉学に就きたい、
貯金が貯まるのを待ってはいられない、
というお気持ちはとても理解できます。

 

両親や親族からの借金も一法でしょう。

 

■奨学金と学費免除制度


大学の奨学金の中には社会人が受けられるものもあります。
 ※例、早稲田大学:大隈記念奨学金(給付)
//www.waseda.jp/syogakukin/ookumakinentokubetu.html
上の例は入学試験において、特に優秀な成績をおさめる必要がありますから
ハードルは高いといえます。

 

大学が保証人になる金融機関との提携ローンを採用している大学もあります。
希望の大学のHPなどで調べてみましょう。

 

 

また調べておきたいのは学費免除制度です。
こちらは、さらに厳しい審査などがありますが、
学業への意欲が強いものでしたら挑戦する意義はありましょう。

 

※各大学の奨学金制度(学内奨学金・授業料等減免制度・徴収猶予制度に関する調査)
        ↓
//www.jasso.go.jp/jigyoukeikaku/reiki_int/honbun/au11401841.html

 

 

入学後は日本学生支援機構の奨学金(第2種)を活用することも視野に入れておきましょう。
また同機構の奨学金には「予約採用」として、
高校卒業後2年以内かつ、大学・短大・専修学校専門課程に入学したことがないのでしたら、奨学金予約の制度があります。(申込時期は出身高校で確認)
//www.jasso.go.jp/jigyoukeikaku/reiki_int/honbun/au11401841.html

 

■教育訓練給付制度を活用する

 

厚生労働省の教育訓練給付制度

 

労働者、離職者が厚生労働大臣の指定する教育訓練講座の受講を終了した場合に
、教育訓練施設に支払った経費の一部が支給される制度です。
学部や研究科によりましては、大学学部や大学院にも適用される場合があります。

 

教育訓練経費の20%で10万円が限度です。
//www.mhlw.go.jp/bunya/nouryoku/kyouiku/

 

厚生労働大臣指定の教育訓練講座は↓のサイトで調べることができます。
//www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/T_K_school

 

ためしに上のサイトで「大学」とだけ入力して検索してみました。(2013年4月)
//www.kyufu.mhlw.go.jp/kensaku/T_K_shisetsu_s
その結果、短大・大学・大学院を含め 213校がありました。
213の中にそれぞれの専攻やコースがありますからかなりの数です。
支給対象者となるかたは、検索なさって活用しましょう。

 

 

さて、次の項では社会人のための教育ローン
検証してみましょう。

 

■社会人でも国の教育ローンが借りられるか


ごぞんじのとおり

国の教育ローン

奨学金は学生本人が借りて、
教育ローンは本人ではなく扶養者である親が借りるというのが一般的です。

 

国の教育ローン(日本政策金融公庫)の対象者は次のように掲げられています。

 

ご融資の対象となる学校に
入学・在学される方の保護者

 

しかしながら、
国の教育ローンの「よくあるご質問」にはつぎのQ&Aが載っています。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Q2-3 学生本人が申込人になることはできますか。

A
ご両親のうち、主に生計を維持されている方にお申込人になっていただいておりますが、例えば、成人されており、勤務収入などの安定したご収入があって、独立して生計を営んでいらっしゃる方であれば、学生ご本人がお申込いただける場合もございます。



Q2-6 学生本人が申込む場合、申込人自身は「子供」に入りますか。

A
お申込いただく方ご自身は「子供」には入りません。 お申込いただく方に「子供」がいらっしゃらない場合は、子供の人数は「0人」となり、世帯の年間収入(所得)上限額は給与所得者:790万円、事業所得者:590万円となります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

要件を満たすことができれば
学生本人も国の教育ローンを利用できることがあるということですね。

 

言わずもがなではありますが
教育ローンとて借金であることに違いはありませんから、
負債という意識を持って、返済計画はきちんと立てておく必要があります。

 

■ろうきんの教育ローンと本人申込

中央ろうきん教育ローン

比較的金利が安いとされています
ろうきん(労金、労働金庫)の教育ローンは本人が申し込めます。
ろうきんは全国13のブロックに分かれています。
お近くのろうきん、あるいはお勤め先エリアのろうきんで確認なさってください。

 

例としまして、 
中央ろうきん(中央労働金庫)の教育ローン説明書の
「3.お使いみち 」には次のように記されています。
(抜粋要約)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ご本人またはそのお子様が在学する
各種教育施設(幼稚園から大学・大学院・専門学校など、予備校等含む) への納付金や、
入学または在学するために必要な教育関連資金等(※)にご利用いただけます。
ただし、個人の趣味に属する施設および家庭教師・個人授業・少人数の塾等は除きます」

※教育関連資金等としまして↓が掲げられています。

・受験費用(受験料、旅費・宿泊費等)
・入学金、授業料等の納付金
・教科書・参考書代、学用品購入代
・制服・制帽代
・下宿の敷金・礼金・その他(仕送り含む。ただし、仕送りだけの申込みは不可)
・6 カ月以上滞在する海外留学のための渡航費用・滞在費・納付金
・他金融機関の教育ローンの借換え
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

参考:中央ろうきんホームページ
//chuo.rokin.com/smrtp/loan/pdf/kyoik_loan.pdf

 

ろうきんの教育ローンに関しましてはこちらの記事もご覧ください。
 教育ローンを比較【労働金庫(ろうきん)】      ↓

 

 

そのほか社会人が利用できる教育ローンはたくさんございます。

 

教育ローンの資金をご自身でご利用なさりたい方は、
融資金の使途や条件の中に社会人が自身のために
申し込めるできる文言が入っているか、
教育ローンの説明書やHPをよくお読みになってみてください。

 

次の項では
民間のローンの中から
オリックス銀行の多目的ローン
イオン銀行の教育ローン
取り上げてご紹介いたします。

 

■オリックス銀行の教育ローンと多目的ローン比較


オリックス銀行の教育ローンは融資金の使途が幅広く決められています
たとえば次のような資金としても申込みができます。

 

 

  • 幼稚園から大学、予備校等への入学金・授業料・寄付金
  • 初年度以降の授業料・寄付金等の教育関連資金
  • 入学試験時の滞在ホテルの料金
  • 教科書代、制服代
  • 賃貸住居入居関連一時費用
  • 海外留学費用、ホームステイ費用等

オリックス銀行教育ローン

ただし、オリックスの教育ローンを申込できるかたは扶養者に限られています
この場合の「扶養者」とは、
「両親等の親族で、現に就学者を養育されている方」となっています。

 

 

ですから幅広い用途に対応しているオリックス銀行の教育ローンとて、
ご本人の資金としては申込できないことになっています。

 

でもあきらめることはありません。
オリックス銀行には「多目的ローン」という商品がありまして
こちらでは「自己啓発資金」の申し込みができます。

 

「多目的ローン」ではその名の通り、融資金はさまざまな使い道に対応しています。
その中のひとつに、
B 自己啓発資金(本人・配偶者のための各種学校、カルチャースクール、通信教育費用等)
という項目があります。

 

オリックス銀行の教育ローン・概要
融資金額  : 50万円〜500万円以内(1万円単位)
担保・保証人:なし
 ※保証会社の保証が受けられる方が契約条件ですが、別途の保証料は不要
返済期間: 1年以上8年以内(1ヶ月単位)
金利: 年利5.0%〜9.8%(固定)

 

オリックス銀行の多目的ローン・概要
融資金額  : a)50万円以上500万円以内(資金使途の疎明資料・要)
b)50万円以上300万円以内(資金使途の疎明資料・不要)
担保・保証人:なし
 ※保証会社の保証が受けられる方が契約条件ですが、別途の保証料は不要
返済期間: 1年以上8年以内(1ヶ月単位)
金利:  年利5.00%〜13.50%(固定)

 

 

参考
オリックス銀行 教育ローン 商品説明書
ttp://www.orixbank.co.jp/personal/loan/education/account.html
オリックス銀行 多目的ローン 商品説明書
ttp://www.orixbank.co.jp/personal/loan/multi/account.html

 

 

■イオン銀行の教育ローン


イオン銀行の教育ローンの商品概要説明書を見ますと
「ご利用になれる方」の条件が次のように決められています。

 

以下のすべての条件を満たす個人のお客さま
(1)就学(予定)者の親権者、兄弟、本人または配偶者
(2)日本国内に居住している方(海外に居住予定の方は除きます)、外国籍の方については
永住許可を受けている方
(3)ご契約時の年齢が満 20 歳以上の方で完済時年齢満 70 歳未満の方
(4)当行に普通預金口座をお持ちの方
(5)前年度税込年収が 200 万円以上で安定かつ継続した収入の見込める方
*年金受給者、学生、無職の方はご利用になれません。
(6)保証会社であるイオンクレジットサービス(株)の保証を受けられる方

 

上記(1)に「本人」が入っていますね。

イオン銀行教育ローン

また、「資金使途」の項目の中に
(2)資格取得等の自己啓発資金
も記載されています。

 

 

イオン銀行 教育ローン 概要
融資金額 :30万円以上500万円以下(1万円単位)
借入期間 :1年以上15年以内(1年単位)
金利 :変動金利3.80%保証料を含む(基準金利2.30%+1.50%)
(2013年04月08日、現在。HP等でご確認ください)
金利優遇:最大1.0%の金利優遇制度あり
担保・保証人:不要(イオンクレジットサービス(株)が保証。保証料は金利に含まれている)
ttp://www.aeonbank.co.jp/loan/educational_loan/

 

 

 

 

以上すべて2013年4月・記