秋入学と教育ローン

秋入学と教育ローン

秋入学の、教育ローンや奨学金に対する影響はあるのでしょうか。

秋入学と教育ローン

【お知らせ】

東京大学では4年後の秋入学の全面移行を目指していましたが、

事実上それを断念することになりました。(6月19日の各報道)

詳しくは東京大学,秋入学見送り

 

 

ギャップターム留学希望者全員に奨学金

                          (2013年5月2日・記)
東京大学が2017年度から秋入学へ移行をめざしていますことはご存じのとおりです。
すでに、一部の秋入学を取り入れている大学もあり、
移行を検討しているところもあります。

 

秋入学となりますと、3月に高校を卒業する学生にとりましては
9月の入学まで半年間のギャップターム[=和製英語。正しくはギャップイヤー (gap year)]となります。

 

この半年間を利用しての海外留学を希望する学生も少なくないようです。
それを後押しする発表がありました。

 

 

下村博文文部科学相 は訪米先での記者会見(2013年5月1日・ワシントン)で、
ギャップタームを利用しての海外留学希望者全員を対象に奨学金を支給
する考えを明らかにしました。

 

下村文科相の会見では
「数カ月であれば1人当たり数十万円程度の額なので予算面でも対応できる」
というものです。

 

 

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安部政権は固より海外留学を奨励しており、
留学希望学生への奨学金制度を拡充する方針でありました。

 

日本では1980年代の後半あたりから海外への留学生が増え続けました。
2004年には約8万3千人とピークを迎えましたが、
それからは減り続け2010年では約5万8千人となっています。

 

ワシントンでの米国ダンカン教育長官と下村文科相の会談では、
日米双方の留学生数を現在の2倍にまでしたいと合意しています。

 

今回の下村文科相の記者会見発表で、留学希望者増加への弾みがつくかもしれません。
ただしギャップタームを利用しての海外インターンシップや海外ボランティア活動は奨学金の対象とはならないようです。

 

秋入学の学生限定ではありますが、希望者全員に奨学金を支給というのは
やはり特筆すべきことですね。
秋入学の導入をはかる大学も増えることとなるでしょう。

 

秋入学資金・教育ローンを比較

留学はなさらないまでも、
秋入学によって生じるギャップタームにおいても教育資金の負担
家計への影響は少なからずあることになるでしょう。

 

9月入学でも入学試験時期は従来のままであれば、
場合によっては半年近く余計に住居費などを払うケースなどもあるかもしれません。
一方、物件をゆっくり探す時間的余裕とか、
引っ越しのシーズンオフであることの割安など利点も少しはあるかもしれませんが。

 

秋入学の是非はさておき、秋入学資金となりますと
それに応じての準備時期ということとなります。

 

教育ローンをお考えでしたら、
返済のシミュレーションなどを活用して、
準備は早めに
なさっておいた方がよろしいかと思います。

 

シミュレーションの際に注意すべきことは、
教育ローンの返済や、併用する奨学金の返還につきましても
卒業後のことをも考慮に入れておかなければならないということです。

 

企業の採用時期が従来通りでしたら
大学を卒業して就職までやはり半年間あることになります。
半年間の無収入を考えますと
目的の教育ローンの元金据置返済期間なども調べて
それぞれの教育ローンの比較をしておくべきでしょう。

 

秋入学に即しまして今後は、
企業がわの採用時期における対策、あるいは
教育ローンや奨学金などの制度の見直しもあるかもしれませんね。
当サイトでも、随時お知らせしてまいります。

 

             (2013年5月2日・hiko、記)